4月8日はお釈迦様が生れたとされる日です。
当山でも毎年お釈迦様の誕生日をお祝いして「花まつり」(灌仏会)を行っております。
草花で飾った花御堂にの真ん中に生れたばかりのお釈迦様の像をお祀りし、甘茶をかけてお祝いをします。
これは、お釈迦様が生れたときに竜が現れ、産湯に使う甘露(清らかな水)を天から降らせたという伝説から、甘露になぞらえて甘茶をお釈迦様にかけるようになりました。
また、甘茶を飲むと病気をしないとされていて、お参りいただいた方には当山伝統の調合で煮出した甘茶をふるまっております。
この日は例年奥の院に安置している薬師如来の御開帳も行っております。
普段はそのお姿を拝むことができませんので、年に1度の貴重な機会です。
甘茶をいただき、お薬師様に無病息災・病気平癒・息災延命・健康長寿をお祈りください。
例年7月9日午前に施餓鬼会を執り行っています。
施餓鬼はお釈迦さまの十大弟子の一人、阿難尊者の体験に由来するといわれています。
阿難尊者がある夜、瞑想していると、餓鬼が現れ「お前の命はあと3日だ。3日後には餓鬼の仲間に引き入れる」と告げられました。
そこで、お釈迦さまに相談し、餓鬼へ施しをする手法を授かり、食べ物を備えて廻向を行ったところ、餓鬼に引き入れられることなく、長生きすることができたと伝えられています。
当山ではお盆の時期に合わせて7月に施餓鬼会を執り行います。
当日は前半で法話をお楽しみいただいた後、施餓鬼組寺の各寺院様よりご出仕をいただき、餓鬼への施しと、有縁・無縁の仏様、三界萬霊、檀信徒先祖各霊への供養大法要を行っています。
この供養の功徳が巡って阿難尊者と同じく、今を生きる私たちの長寿延命となることを祈念します。
例年12月31日の大晦日23時より「除夜の鐘」を行っております。
大変多くの方にお参りいただきますので、当山では108回目を超えても「年忘れの鐘」として、ご参拝いただいた方全員に梵鐘を撞いていただいております。
また、除夜の鐘限定で翌年の身体健全・所願成就を祈願した干支守りをお授けしております。
かがり火が焚かれる厳かな境内の中で、今年一年を振り返るとともに、新しい年への願いを込めて鐘をお撞きください。
山内でのおみくじや甘酒・お茶の接待もご好評いただいております。